父親の話

竹田の此処は、濃い霧に包まれた朝です。福寿草がさきました。あたしの母はお墓参りをしない人でした、石に何してもしゃーない、生きてる間にせなあかん。の考えの人でした。父が亡くなってからは、父の墓には行くようです。無信仰のこの母がある日、父がなくなって暫くして、新興宗教に入信したのです、兄弟みんなびっくりの大騒ぎ、よっぽど寂しいんやでーと言った物です。何やらそこは死んだ人を呼び出すとか、で、母は父を呼出してもらいました。母の会話の再現です、父が「ようー会いに来てくれたなー」母が「あたしがあんたに会いに来たのは、あたしが七年もあんたの介護をしたのに、あんたはあたしに、有り難うの一言も言わずに死んでしもたー」すると父が「ありがとう」その言葉を聞いた母が「うん、ところでー今あんたは、何処にいてるん。」父は「なんか、暗いところや、寝てる、むこうの方に少し明るいとこがあるなー」それを聞いた母が「あんたは、死んだんやーさっさと立って、その明るい方向へ歩いて行かんかいー、それから、娘のとこには、出てこんでやー」というたらしいです。父は妹を溺愛してましたからー時々出てたみたいです。母はありがとうの言葉を聞きたいがゆえに入信したみたいです。もちろん、次の日には退会して、ケセラセラでした。その後父は出て来ません。本日も機織り日よりです。良い日になります。

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