松本クラフトフェアーの思い出

竹田の此処は、小雨で霧です。幽玄な風景で美しい朝です。大分では、あたしの作品はあまり売れず、ずっと悩んでいた頃がありました。そう言われても、所謂売れ筋商品を作る器用さも無く、とても不器用でした。それは今も変わりません。ある時、奮起して、長野の松本クラフトフェアーに応募したのです。当選しました。それから何年間も行きましたー、大分の山奥から信州の松本への年に1度の旅でした。子供は学校を社会見学だと言って、休ましました。実際、荷物もちです。初めて参加したとき、東京から見にきたお客さんが、「あらー良いわねー」とあたしのカバンを買ってくださいました。その日始めてのお客樣でした、そのカバンを渡そうとしたとき、おもわず、泣いてしまったのです。そしたらお客様のお友達の1人が「この人が、良いと言ったら、良いのよ、自信持ちなさいー」と言って下さいました。それからもずっと親しくさせて頂いてます。彼女逹はあたしが参加しなくなってから、つまらないと言ってくれますが。松本は最高です。楽しいです。此所には全国から真摯に物作りしている作家がいて、それをキチンと評価して、買ってくれる人がいる。凄い所です。五月の最終土曜、日曜にあります。あるとき此処でもうすぐ終りというときに、あたしの眼になんかが入り、とても目が開けてられない、閉じているといいのだけれど、少しでも開けると、イタタタのことになってしまい。荷物が片付けられないー、このときの我が子の働きは素晴らしかったです。あたしの指示どおり、荷造りしてくれ、搬出現場まで、持って行ってくれたんですから。もう、助けてくれました。感謝でしたから、なんかスキな物でも買ってあげようと、ホテル横のスーパーまで、子供に手を引かれ歩いていたら、やはり子供ですねースーパーが見えたら、あたしの手を離して走り出したのです。その瞬間、何処かのおばさんが、お母さんの手を離しては、駄目でしょうー、と言う声がして、あたしの手を息子がまたつないでくれました。そんなこんなもありましたが、世界は広い、人間は多い、行くトコいけば、必ず出会える。あたしはそれ以来、少し、自信がもてて、あんまり悩まず、こうして物作り続けていられます。隣りの熊本の高森まちには、秋にアートクラフトフェアーが、こちらは審査がなくあります。楽しいですよ。本日も物作り日よりです.

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